クリスマスプレゼント。保育園に通う孫のホノちゃんがマフラーを編んでGちゃんにくれました。「シベリアにももっていってね」つたないお手紙も付けて。5歳の子がここまで仕上げるのって大変だったと思います。うちの愚息の時なんて鉄砲やゲームで遊びまくってた、やっぱり良く気が付いて女の子はホントにかわいいね。心の中はポッカポカ。楽しいクリスマスパーテーでした。
年の瀬もせまっていよいよ冬になりました。寒さに弱いGちゃん この寒さはこたえます。はい。
どちらさまも風邪なぞ召しませず 熱~い鍋ででも元気つけて 年賀状書き、最後の追い込みに頑張ってください。はい、Gちゃんは必死でやってもう終わりました。ふぅ~。
というわけで忙中閑。車に関心ない人には興味ないだろうけど本日は車の防寒対策についてのおしゃべり。
冬のアラスカやカナダの北極となれば気温は常時マイナス摂氏20度は普通、マイナス30からひどい時はマイナス40以上。それにいつも吹いてる横殴りのブリザードを入れたら体感温度は??寒いというより痛い感覚。
そんな中で人間の防寒対策もさることながら車の防寒対策は致命傷にもなりかねません。北極圏では前後400キロ500キロの無人地帯、車が止まったら終わりです。メーカーもマイナス20℃までは(保証はしないけど)部品テストはしている模様。「でもそこから先の温度は未知の世界。加速度的に劣化するでしょうね、はい。」という状態。ようそれでおぬし 雪上車やスノーモービル作っとんやな。みんなそんなこと知らずに使っとるど!
参考になるかどうか、、そんな寒い所を目指す人も居ないだろうけどGちゃんの極地対策。シベリアも基本的にはこれで行きます。
専門の自動車修理工場に頼まないといけないものも 自分でコツコツできるものも 思いつくまま。
まずガソリンは凍りません。大阪で入れたガソリンで走るわけじゃなし 現地で入れるガスは全て凍結防止剤をそれなりに入れて売っています。気にもしなくていいです。
凍りつく心配は エンジンオイル、ラジエター、バッテリー、ウインドウオッシャー液。誰もビビって日本国内のデーラーは丁重に断られるだけだと思います。カナダ、アメリカの先進国へ行くのなら、それはそれ、日本国内仕様で渡航してから現地のイエローハットみたいな所で対応してもらうのが一番。餅は餅屋、完璧に対応してくれます。
とほほ、ロシアはそうじゃないらしい。一人前に寒いくせして。全て自分で考えてやりなさいということらしい。やるっきゃなし、今回は全て過去の極地の記録を読み返してその通り対策。
希望のエンジンオイル、ラジエター不凍液、バッテリーは国内で手に入りました。心配いりません、要望あったら一報ください、Gちゃんの使ったメーカー、品番等お知らせします。
ウインドウオッシャー液。これは初めから入れて行きません。使う必要がないって言うか、フロントガラスが雨で濡れる、凍りつくことはないからです。と言うか、極地へ行けば行くほどフロントガラスはもちろん、車のボデーも全てピッカピカの新車みたい、光り輝いてきます。
何のことはない、空気中の湿度、水分が低温で凍りついて目に見えない氷の粒子、走ってるうちに車全体の汚れや泥を全て落としてくれるからです。雨なんてありえない季節ですからウオッシャー液は要りません。。。最初の時は知らなかった、大失敗。うっかり使ったらフロントガラスに氷ビッシリ。零下20℃OKのウオッシャー液?並みの努力では剥ぎ取れません。入れていたとしても使ったら大変なことになる。
大事なのは徹底的に行っている車本体の保温対策。どんな車でもそれなりの保温材を入れてあります。車内の天井、側面、ドァも、内貼りを外したら貧弱な保温材が入ってる。タイヤ回りなんて何もなし。これで充分なのです国内の冬は。Gちゃんの車には厚さ2センチくらいのウレタン材がびっしり隙間なく。コーナンで安価に手に入ります、一人でやったら1週間はかかるかな、技術的には大したことなし、あとは執念と器用さだけ。
忘れていけないのが足元。カーペット一枚、めくったら下は鉄板というのが普通の車。せっかくの車 内の暖かさもここからどんどん放熱。親の仇を見つけたみたい、ウレタン材、発泡スチロール板、Gちゃんの車の底は鉄板から10センチほど上にあります。かろうじて元のままは運転席のペダルだけ。
車から降りて開けてみたボンネット。ボンネットの裏側にも普通は断熱材が入っています。消音対策もあるのでしょうか。私はもっと強力なものに付け替え、加えて隙間に発泡スチロール板。
車の一番前、「グリル」もラジエータ冷却用に開けてある大きな隙間。バンバンと冷たい風がラジエターへ。。ここもプラスチック板で完全封鎖。エンジンルームに入る空気は車の下からだけ。
もちろんバッテリーは発泡スチロールで全面断熱、±のチョボが出てるだけ。これだけしてもオーバーヒートなんてほど遠い様子。→追記;ロシアではエンジンルーム下を全面覆っている車も見た。おぬし よっぽどのボロ車?!
そして最後はボデー下部。腹回りとでも呼ぶのかな、普段は見たこともない車の下。
普通は真っ黒のコールタールを塗ってある。国産はどれもこれも申し訳程度。ベンツやボルボの高級車の底は厚さ1センチほど。凍結防止剤による錆防止、断熱、防音対策もあるのでしょう、厚ければ厚いほど好結果になるはず、、、マスクしてゴーグルかけて素人にはとてもできない物凄いスプレー作業、マフラーを除いて全面2センチ厚、親の仇、まぁこれだけすれば堪忍してやるべ。まいったか。
これだけやれば?ぬぬぬ!運転した時のエンジン音や風切り音、ベンツじゃないけど時計の秒針の刻む音しか聞こえてこない?!ほどじゃないけどね。静か!。。さぁ鬼でも鉄砲でもといそいそと極地に出かけて行ったら。。。。気が付かんかった、ドァを閉めた時のドァとボデーの合わせ目。
普通の車は丸いチューブのゴムで出来たクッション材ていうか隙間防止材、ドァ周りにぐるりと。
くそたれ~~~隙間と言っても僅か針か釘先くらいの合間だろう、そこから零下20度が一日中、運転してる間はずっと。膝や肘に当たってこれが意外なボデーブロー。どう調べてみてもこれは隙間風じゃなしに防寒材不足の熱伝導による冷気。国内の冬では分からなかった盲点。サリンガス流入を防止するくらいに目張り、目張り、目張り。
ご注意。これを徹底対策すればドァの開閉が重くなります。車内と車外の空気圧、開閉時に空気を逃がすためにどんな車でも「空気逃し弁」がついてるけど、やりすぎたらアウト オブ 能力ということになる、私の車は叩きつけないとドァは閉まりません。おかげで蟻ん子一匹の溜息すら入って来ませんがね。
そしてそこまでしても。北極圏に入ったら。三段ある暖房スイッチはずっと最強、運転手はヒマラヤ遠征時みたいな完全装備。寝袋さえあればそのままビバークできそうな重装備の運転。寒いのです、とにかく寒くて膝にも毛布は掛けっぱなし。あほじゃねえの、そこまでして何のために君は行く。
蛇足。知らなかった。ベンチレーター。車外の空気を車内に取り込む、取り込まないの開閉ノブ。
寒かろうと「閉」で第一回目の遠征。結果は車内のガラスと言うガラスは内側から猛烈な氷。
取っても取ってもどんどん発達する一方。最後はナイフで削っても取れないほど。
はは~ん!第二回目の遠征はベンチレーター「開」。大正解。曇ることもなかった。
にゃるほど、車の説明書のどこかに書いてるんだろうなこんな素人失敗。
あとは大型動物衝突時のガード、雪の中にスタックした時の脱出ボード、それでもダメなときの牽引ロープや雪用スコップや、それに、、、決して人には言えませんがね、ここまで読んでくれたあなたにだけ そっとお教えする。おしっこ用のおまる。
1リットルの飲料用ペットボトル容器の上を切って スーパーの冷凍食品用のビニール袋を中に拡げて、大事な武器、いつでも出せるように運転席シートの下。
そうそう、最後に絶対に忘れちゃ困るのがツバの長い帽子。Gちゃんは毛糸の帽子の下に愛用のキャップで重ね着。この時期 極地の太陽の昇る高さはメッチャ低。正午でも太陽はサンバイザーより下、雪の反射も入れて目が開けてられない。サングラスかゴーグル、それにキャップはお忘れなく。
追記;忘れてました、タイヤ。ノーマルはいけません。Gちゃんは毎回スタッドレス。ミシュランのX-ICEというのを使っています。氷の上も雪の上もこれ一本。素晴らしいタイヤ。チェーンは使わないので二回目から持って行ってません。(スペアももちろんスタッドレス、ちなみにスペアは2本)
あと、防寒には関係ないけど。ガソリンスペアタンク。50ℓ分。特にアラスカ、カナダの冬の北極圏を目指す人は最低500㌔走行分くらいは必携。雪で閉じ込められた夜、残量計算しながらなんてどれほど惨めで不安か!なおタンクは現地で買えば激安。公認プラスチック製。
4駆って何??そんな素人のGちゃんが北海道旅行の足代わりに買った愛車。
10年ほど前。1100CC。走行4万キロの中古車、ネットで、198000円でした。
帰ったら下取りしてもらう約束だったけど、それから何回行っただろう冬の北海道。
よくやるよ、だれも居ないからって、宗谷岬の先っちょで。これが生まれて初めての雪道でした。今から思えば、カッコわるぅ~~~
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