2014年2月13日木曜日

モンゴルさようなら


今回の冒険旅行の最深部からのUターン、帰国への長い長い道のりのスタート。ゆっくりのんびり、今日はモンゴル側の国境の町で泊まるつもりでしたが 日も早い、ロシアに入国してしまうことにしました。ウランウデの町までウランバートルから600㌔ 10時間のドライブ。2日間の予定がこれで一日浮いてきました。

ロシアの再入国はすんなり。1週間前にトラブルに遭っただけにヤレヤレです。。何てキザなGちゃんって聞こえると思うのですが。。やっと緊張しなくて済むロシアに、帰って来た感じ、もうヤレヤレという思いでいっぱいです。もうここなら何とかなる。中南米を旅して米国に入った時の感覚に似ています。ロシア側の入管、可愛い担当の女の子、Gちゃんに質問「モンゴルどうだった?」。。返事に困ってGちゃん 肩をすくめてたんですが、、「最悪だったでしょ?!」。向うが答えを言ってくれました、ホントにイヤね!と言わんばかりの顔をしかめながら。。意を得たりとばかりに二人で大笑い。やっぱりアンタもそうか。

モンゴルの感想は人により様々だと思いますが、Gちゃんのように車を使った旅行者には印象は特に厳しくなると思います。ほとんどゼロ点。人々は車を運転する以前の問題があるように思います。。。大渋滞の大きな都心の交差点。4列も5列にも車が並んでひしめき合って。その交差点の右端のレーンの先頭に並んでた車が、なんと!青信号で交差点を強引に「左折」。「右折」じゃありません!その1台のために直進する車は全てストップ、大混乱。ますます道は渋滞。みんなルール順守は自分の都合次第。もちろん夜も昼も一日中クラクションの騒音。

車が急激に普及したとか、道路インフラが追い付いてないという実情もあろうと思いますが、Gちゃんには発展途上国特有の事情だけではないように映ります。貧しくても心の豊かな国は他にいくらでもあります。素晴らしい自然の景色と無尽蔵の地下資源、でも結局最後の財産は普通の一般の国民の生き方やモノの考え方。

かってヨーロッパまで覇権、栄華を極めた歴史上最大の帝国、大モンゴル帝国。ホントに本当?人々の自覚や誇りはどこへいったのでしょう。壮大な歴史の重みや人々の心に受け継がれているはずのDNAの片鱗でも垣間見たかった。それを得られなかったらGちゃんの冒険旅行は単なるツアー観光旅行と一緒。ゴビ砂漠に行ったことがあるというだけの 単なる自己満足に終わってしまいそうな旅が残念でなりません。

「譲る」という言葉が無いのでしょう。。「我さき」は中国だけの専売特許と思ってたけれど、ここモンゴルも似たもの。車に限らず「どうぞ」「ありがとう」「すみません」という行動様式や言葉は社会生活では当たり前のことと思うのですがね。心の余裕の差。それが人々やその国の豊かさというものではないかと思います。Gちゃんがあれほど何回も通った中国と一緒、恐らくこの国にはもう一度来てみたいという気にはなれないのではないかと思います。

昨年あれほどイラ付いたロシアの道路。慣れとは不思議なものです。モンゴルからロシア側の道を走り始めて。もう天国みたい。行き届いた道路標識。道路案内板。Gちゃんが読めるようになったこともありますが やはり道路に対して掛けているオカネの量が違う。アツと言う間にウランウデに着きました。もう帰国の途、我慢することもない、ホテルで「寿司」喰って!お味噌汁飲んで!熱燗いただいて!ご機嫌なのに。今夜はモンゴルをハッキリとこき下ろしちゃったな。

本日のアップ写真は 道路を横切る羊の群れ。ラクダだったり牛だったり、たえずこういう光景に出くわします。