2014年2月6日木曜日

無罪放免!


考え出したらキリがないので考えないようにしましたが、やっぱり戻ってこないパスポート、どこでどう管理されているのやら。悶々と時間の過ぎるのを待つしかなかったGちゃんでしたが。ついに昨晩はパスポート届かずじまい。今朝も銀行が開くという朝10時になっても軟禁中の民宿のベッドで待っているだけ。いつになるかわからないのを ひたすら待つだけというのは苦痛です。様子も分からなくて待つのですから。



朝10時半、意を決しました。もう待ってられん。ヤツら昨日中って約束したじゃないか。取り調べを受けたビルは分かってる、直談判。いいかげんにせい。
私は日本人、英語のしゃべれる人を呼んでくれ。私のパスポートを返してくれ!穏やかな紳士の微笑で丁重に、もちろんベラベラのロシア語で。受付の警棒を腰に構えた女性の凛々しく美しいこと。軍服を着てるけど水着でも着せたらカッコいいだろうな。。。なんて不謹慎考えながら 昨日取り調べを受けた部屋へ。



結局それから3時間半。英語は誰も解せず、Gちゃんも一切ロシア語をしゃべらないということで あわてて途中から中学校の英語の先生だという女性が呼び出されてきて。はっきり言って日本の中学生並みの理解力。それでも無いよりマシの通訳。ゆっくりゆっくりのGちゃんの説明を理解してるのかしていないのか。その助けを得ながら。要するに係員4名がGちゃんの調書作り開始。「私はすべて読みました。内容は間違いありません」数10頁もあるロシア語の調書、できたのが昼の3時過ぎ。オマエら大の大人が4人がかりでこの書類作成4時間かかって?!余りにものろま過ぎませんか!?顔を真っ赤にして昼飯も食わず、それなりに必死に頑張ってるのは分かるけどね。

サインしたら、それも20個所くらい! やっとGちゃんのパスポートはGちゃんの手元に戻って来ました。バカじゃない、国境を通過するのにパスポートを忘れて来るテロリストがこの世の中に居るの??悪いことをする奴にそんなノロマ聞いたことない。アンタらね、常識というものがあるでしょ!



さすがに申し訳なかったのか、罪滅ぼしか、はたまた2日がかりでできた相互の暗黙の連帯か、二人が街の中心にある銀行へパスポート不携帯罰金430ルーブル(約1,300円)支払いに案内してくれ、そのまま国境のイミグレまで車で先行誘導。そこから先はモンゴルです、良い旅を。先導した車から降りてきたGちゃんの尋問責任者だった男、見れば普通の血も涙もある顔をしてるじゃないですか。閉まったままの国境ゲートで車停めて二人でしばし私談。名前も住所も初めて明かしました。お世話になったおかげに日本に帰ったら何か贈り物をと言うGちゃんの要望に素直にノートに住所名前を書いてくれました。2歳の息子も居るらしい。何やったんやアンタのあの氷のような仕事態度は。ホントはアンタも熱い血の流れてる人間やったんか。人生はつらいもんだね、みんなみんな自分が生きていくのに必死なんやね。



結局として分かったことはGちゃんの取り調べで今回8名の人間が動員されたということ。うち5名は尋問、取り調べ専門。仕事は昨日に全て終了。残り3名が2日がかり調書作成、報告担当の管理係りのようなものか。他に通訳女性ひとり。ごくろうはんでした。パスポート持ってなかったGちゃんも責任ある、ちゃんと1300円も!払いましたので勘弁ください。



その後 ロシア国境通過、モンゴル入国手続き。夕方4時半から全て終了するまで1時間半かかって6時。陽もまだ明るく時間も日本より1時間早い午後の6時。日本時間午後の7時。ロシアもモンゴルもイミグレは至って親切、友好的。ゲートを何個も何個も通過しながら。最後にモンゴルの車両保険のゲートを出たら突然そこはモンゴルの町の中!



おもしろそう!モンゴル!!
まず皆の顔がいい!!まるでDNAが一緒。山形の田舎っぺとそっくり。めっちゃ落ち着く顔立ち。道路標識がいい、全部英語併記。誰でもほとんど英語は最低片言しゃべる。オカネの価値?全然分かりません、国境の銀行で取りあえず両替した5万円、ゴムバンドで止めてデカい札束、ポケットにも収まりません。国境近くのスフバートルという町のホテルで支払ったお金は30000何とかかんとか。。単位、呼称も知りません。言われるままに30000何とかかんとか、、、とほほ、だれかこれ いかほどのものか教えて!!



心配かけました。申し訳ありません。なんとかモンゴルに入りました。直感、過ごしやすそうな雰囲気の国。みんな親しみやすく親切。あす1日遅れでウランバートルに入ります。いよいよ念願のゴビ砂漠です。帰る期日が決まってるのでのんびりはできませんが。楽しいお話をまた伝えたいと思います。





天国だった昨日の朝。早朝のきれいなハイウエイ、初めてビデオを撮りました。ロシアのウランウデからモンゴルの国境に向かっています。